特定非営利活動法人横浜市民アクト 設立趣旨書

高齢化や情報化が進展する中、豊かな人生を送る上で、生涯学習は今や多くの人たちの関心事となっている。また、単に講座やセミナーに参加するばかりでなく、自らボランティア活動の実践をつうじて、様々な「学び」を体験しようとする人たちも増えてきている。
その一方で、真に豊かな社会を実現するためには、自らが生活の拠点とする地域そのものに目を向け、人間同士のつながりを深めつつ、一人ひとりの実践の積み重ねによって、共通の課題を解決していく努力が求められている。
このような時代の流れの中で、横浜市において生涯学習や社会教育にかかわる活動を行ってきた者が中心になり、生涯学習のさらなる推進と市民の力による地域づくりの実現を目指して、市民活動団体を創設することとした。

平成16年10月、8名のメンバーにより非営利活動団体としての「横浜市民アクト」を設立、活動を開始した。以後、積極的に事業を展開し、平成17年4月には、多くの市民の賛同を得て総会を開催、そこでは、将来の法人化を視野に入れつつ、団体としての目標や活動内容、活動体制などについて方向を定めた。

特定非営利活動法人横浜市民アクトが、その活動をつうじて実現を目指している理念は、次のとおりである。

■一人ひとりの市民が「学び」をとおして力をつけるとともに、様々な人たちとの出会いの中で、互いに助け合えるような豊かな人間関係を構築する
■これまで生涯学習に興味関心のなかった人が、その楽しさや面白さに気づき、自らの人生を豊かにする
■市民同士が相互に学び協力し合うことで、子どもや家庭をめぐる問題など地域に存在する様々な課題の解決を図り、うるおいのある住みよい地域をつくる

特定非営利活動法人横浜市民アクトは、上記の理念の実現を図るため、講座・セミナーの開催など教育文化事業の実施、生涯学習にかかわる情報の提供や学習相談の実施、あるいは市民同士が交流する機会の提供、さらにはボランティア活動への支援など、様々な形の活動を行うこととしている。
そうした活動の結果、市民の生涯学習がさらに活発になり、市民の自発的な社会参画をつうじて、真に豊かな地域社会が実現されることを目標とするものである。

平成17年9月20日
特定非営利活動法人 横浜市民アクト
設立代表者 福島 伸枝